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同性婚よりも大変なゲイの離婚

簡単に離婚してしまうカップルもいるなか、ゲイにとっての離婚は結婚以上に難しいのかもしれません

離婚率50%と言われるアメリカ。ゲイカップルだけが一生幸せに暮らせるという保証はなく、めでたく同性婚した後に、別れを選択するカップルもいる。しかし、州によって同性婚へのスタンスが異なるため、離婚が結婚以上に難しくなる場合もあり、今後の同性婚合法化に向けた運動の中で、大きな焦点となりそうだ

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ハワイ州でも合法化へ向けた動きが見られるなど、同性婚の動きが活発なアメリカ。現在、ワシントンDC(特別区)の他、5つの州で同性カップルの結婚および離婚が認められているが、同性婚が違法とされている他の州では、離婚の手続きは当然ながら明文化されていない。従って、同性婚したカップルが他の州へ引っ越し、将来離婚を考えた時、その手続きが問題となることがあるわけだ。平均的なアメリカ人は、生涯に10回以上引っ越しをすると言われており、離婚ができないといった問題に直面するゲイカップルが今後数多く出てくる可能性は十分にある。

同性カップルの離婚については、それぞれの州で見解が異なり、テキサス州オースティンでレズビアンのカップルが離婚を申請した際、州司法長官がこれを受理しなかったことがあるし、ペンシルバニア州の法廷では、マサチューセッツ州で結婚したゲイカップルの離婚が否認されたという事例などがある。ロードアイランド州においては、そもそも同性カップルの離婚自体が、数年前に州最高裁で棄却されている。わざわざマサチューセッツ州まで移動してパートナーのロビン・タニーさんと同性婚をしたペンシルバニア州のキャロル・カーンさん(47)は、今年3月にペンシルバニア州の法廷に離婚を申し出たが、受理されなかった。「法律上はまだ既婚者になっているから、将来他の人と結婚したくてもできないわ」と彼女は嘆く。

メリーランド州では同性婚自体は違法だが、他州で承認された同性婚であれば認めるという見解を同州司法長官が示しており、同性カップルの離婚も合法であると解釈されている。ニューヨーク州では、2008年に同性カップルに離婚の権利が与えられたが、同性婚は認められていない。2008年に一時的に同性婚が合法化されていたカリフォルニア州では、その当時結婚したカップルに限り、離婚調停の聴聞が認められている。

アメリカ合衆国憲法下では、結婚や離婚は届け出た州に関わらず有効で、カップルが他州へ引っ越したからといって、改めて編入先の州で結婚や離婚を申請する必要はない。しかし、同性カップルのそれとなると話はややこしくなる。同性カップルの離婚が可能なのであれば、当然結婚もできておかしくないと考えるはずだが、実際にはメリーランド州のように、離婚だけを認めている州もある。テキサス州では、結婚は異性間のみ有効であると憲法改正されていたため、マサチューセッツ州で結婚したあるレズビアンカップルの離婚が受理された際、大きな議論をよんだ。

仮にテキサス州で同性カップルの離婚が承認されないとなると、このカップルはマサチューセッツ州など同性婚が認められている州に移って手続きをしなくてはならないが、離婚申請の条件として、その州に最低1年間居住していなければならないという条件が課せられている場合が多く、誰もが簡単に離婚手続きを進められるわけではない。

全米有数のNPO団体で、セクシュアルマイノリティの権利獲得に向けても精力的に活動しているあるヒューマン・ライツ・キャンペーンのサラ・ワービロウ氏は, 「どこに住んでいようと、同性カップルにも結婚や離婚をする権利が与えられるべきだ」と主張している。離婚の可否は、財産分与や子供の養育権にも関わってくるだけに、今後の同性婚合法化に向けた動きの中で、大きな焦点となりそうだ。

こうした問題は、連邦制を採用し地方分権が進むアメリカ特有の現象だと言うこともできるかもしれないが、日本国内で今後同性婚の議論を進めるなかで、各地方自治体の対応にバラつきを出さないための示唆に富んでいる。

http://www.gaylife.co.jp/life/1916/2858/2859.html
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