米ミシシッピ州の公立高校がレズビアンの生徒のプロムへの参加を認めず、社会問題に!
代わりのプロムの開催の申し出や応援のメッセージが全米から殺到しています
米ミシシッピ州の公立高校が、プロム(卒業を祝うダンスパーティ)へ参加しようとしたレズビアンの生徒たちの出席を拒んだのは憲法違反だとして、米国自由人権協会(ACLU)と生徒が州の地裁に訴えを起こしました。

ミシシッピ州のフルトンという人口4000人の小さな町にあるイタワンバ農業高校は、2月5日付けの通達で「プロムに参加するカップルは異性同士でなければならない」と生徒に連絡しました。
この高校に通うコンスタンス・マックミレンさん(写真右上)は、交際している女性とプロムに参加するつもりでしたが、この通達を受けて、とてもショックを受けました。せめてタキシードを着て参加したいと学校側に要望しましたが、学校側は「タキシードは男性生徒のみ着用が許されている」と述べたといいます。
さらに、学校側は、「教育課程に混乱を生じた」という理由で今年のプロムの開催自体を取りやめました。彼女だけではなく、全校生徒が卒業時の一大イベントに参加できなくなったのです。
そのため、彼女は、家族に励まされて学校に行ったものの、他の生徒に「高校最後の年を台無しにしやがって」などと言われたそうです。
そこで彼女が泣き寝入りしていたら、おそらく「よくある話」で終わってしまったことでしょう。
しかし、彼女は行動を起こしました。米国自由人権協会(ACLU)に相談し、「学校側の方針は憲法が定める表現の自由を侵害している」「生徒を公平に扱わず、全生徒を傷つけた。プロムを実施をすべきだ」として州地裁に訴えを起こしたのです。その結果、全米にニュースとして伝えられることになり、「プロムを主催しましょうか?」というオファーが全米から次々にさしのべられました。中には、プロムを開催するだけではなく、高校から会場までの生徒たちのバス送迎も無料でやりましょう、と言ってくれるホテルのオーナーもいるそうです。
ミシシッピ州のLGBTQの若者を守るための団体「Mississippi safe school coalition」は、ゲイとして参加が認められなかったり、安全に行くことができないような生徒たちのための「セカンドチャンス・プロム」を開催予定だそうです。
コンスタンス・マックミレンさんのFacebookには、現在10万人を超えるファンがいて、彼女の元には全米から応援のメッセージが寄せられているそうです。
同様の事件は、2002年、カナダでも起こっています。トロントにあるカトリック系の高校に通っていたマーク・ホール&ジャン・ポール・デュモンドくんというゲイカップル(写真右)は、プロムへの参加を認められなかったことにショックを受け、人権団体や弁護士と相談し、学校を訴えることを決意。結果、見事に勝訴し、2人は大勢の支援者やメディアとともにプロムに参加することができました。このニュースはたくさんのLGBTの若者たちを勇気づけ、感動を呼びました。そして、この実話は『プロムクイーン』というTV映画にもなり、さらに有名になりました。
また、昨年、ワシントンD.C.で「キャピタル・クィア・プロム」が開催されたことをニュースでお伝えしましたが、カリフォルニアではすでに1996年から「ゲイ・プロム」が行われており、フィラデルフィアなどでも開催されています。
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米ミシシッピ州の公立高校が、プロム(卒業を祝うダンスパーティ)へ参加しようとしたレズビアンの生徒たちの出席を拒んだのは憲法違反だとして、米国自由人権協会(ACLU)と生徒が州の地裁に訴えを起こしました。

ミシシッピ州のフルトンという人口4000人の小さな町にあるイタワンバ農業高校は、2月5日付けの通達で「プロムに参加するカップルは異性同士でなければならない」と生徒に連絡しました。
この高校に通うコンスタンス・マックミレンさん(写真右上)は、交際している女性とプロムに参加するつもりでしたが、この通達を受けて、とてもショックを受けました。せめてタキシードを着て参加したいと学校側に要望しましたが、学校側は「タキシードは男性生徒のみ着用が許されている」と述べたといいます。
さらに、学校側は、「教育課程に混乱を生じた」という理由で今年のプロムの開催自体を取りやめました。彼女だけではなく、全校生徒が卒業時の一大イベントに参加できなくなったのです。
そのため、彼女は、家族に励まされて学校に行ったものの、他の生徒に「高校最後の年を台無しにしやがって」などと言われたそうです。
そこで彼女が泣き寝入りしていたら、おそらく「よくある話」で終わってしまったことでしょう。
しかし、彼女は行動を起こしました。米国自由人権協会(ACLU)に相談し、「学校側の方針は憲法が定める表現の自由を侵害している」「生徒を公平に扱わず、全生徒を傷つけた。プロムを実施をすべきだ」として州地裁に訴えを起こしたのです。その結果、全米にニュースとして伝えられることになり、「プロムを主催しましょうか?」というオファーが全米から次々にさしのべられました。中には、プロムを開催するだけではなく、高校から会場までの生徒たちのバス送迎も無料でやりましょう、と言ってくれるホテルのオーナーもいるそうです。
ミシシッピ州のLGBTQの若者を守るための団体「Mississippi safe school coalition」は、ゲイとして参加が認められなかったり、安全に行くことができないような生徒たちのための「セカンドチャンス・プロム」を開催予定だそうです。
コンスタンス・マックミレンさんのFacebookには、現在10万人を超えるファンがいて、彼女の元には全米から応援のメッセージが寄せられているそうです。
同様の事件は、2002年、カナダでも起こっています。トロントにあるカトリック系の高校に通っていたマーク・ホール&ジャン・ポール・デュモンドくんというゲイカップル(写真右)は、プロムへの参加を認められなかったことにショックを受け、人権団体や弁護士と相談し、学校を訴えることを決意。結果、見事に勝訴し、2人は大勢の支援者やメディアとともにプロムに参加することができました。このニュースはたくさんのLGBTの若者たちを勇気づけ、感動を呼びました。そして、この実話は『プロムクイーン』というTV映画にもなり、さらに有名になりました。
また、昨年、ワシントンD.C.で「キャピタル・クィア・プロム」が開催されたことをニュースでお伝えしましたが、カリフォルニアではすでに1996年から「ゲイ・プロム」が行われており、フィラデルフィアなどでも開催されています。
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